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お茶は糖尿病にいいのか?【麦茶・緑茶・ほうじ茶・紅茶】

糖尿病患者にとってお茶を普段の食事と一緒に摂取してもよいのか気になりませんか。また、お茶を飲むときに血糖値へどのような影響を与えるのかも気になりますよね。

この記事を見ることで、糖尿病とお茶の関係性や飲んだときにどのような効果があるのか、他にも血糖値に与える影響などが分かります。

この記事の内容をまとめると

  • お茶には、糖尿病の改善に効果が期待できる成分が豊富に含まれるため、糖尿病に良い飲み物と言えます。
  • お茶は、糖質が含まれていないため、血糖値を上げる作用はありません。
  • お茶は、食前に飲むと血糖値の上昇を抑えることができるので効果的です。

この記事の執筆者

執筆者 いしもと めぐみ

管理栄養士、食育栄養インストラクター、NPO日本食育インストラクター2級。食材、調理、栄養、健康を得意としており、料理レシピ作成にも携わる。

目次

お茶は糖尿病にいいのか?【麦茶・緑茶・ほうじ茶・紅茶】

お茶には、糖尿病の改善に効果が期待できる成分が豊富に含まれています。カテキンに代表されるお茶のポリフェノールは、血糖値の上昇を抑えます。お茶に含まれるそのほかの成分も、糖尿病でリスクが高まる動脈硬化や合併症の予防に役立つでしょう。

種類飲んだときの効果
麦茶アミノ酸の一種である「GABA」は、体内の余分な塩分を排出することで高血圧を改善して、動脈硬化や糖尿病の合併症を防ぎます。血流を促進する香り成分「アルキルピラジン」や、抗酸化作用をもつポリフェノールも、動脈硬化の予防に役立つでしょう。
緑茶ポリフェノールの一種「カテキン」には、糖質の吸収を抑制する働きがあります。食後血糖値の上昇が緩やかになるため、糖尿病の改善に役立つでしょう。カテキンには脂肪の吸収に作用して肥満を予防したり、血中コレステロールを低下させたりする効果もあります。
ほうじ茶香ばしい香りがするのは茶葉を焙煎しているため。焙煎により増加する褐色物質「メラノイジン」は、血糖値を下げるホルモンの分泌を促すことがわかっています。糖質の吸収を穏やかにするカテキンも含まれており、食後血糖値の上昇を抑制する効果も見込めます。
紅茶紅茶の赤い色は色素成分「テアフラビン」によるものです。糖質の消化吸収を遅らせて食後血糖値の上昇を緩やかにする効果があるため、糖尿病の改善に役立ちます。さらに血中コレステロールの低下や、脂質の吸収を抑制する効果なども期待できるでしょう。

緑茶、ほうじ茶、紅茶はすべて「チャノキ」という同じ植物の葉から作られます。そのためどのお茶もカテキンを含んでおり、血糖値への効果が見込めます。一方で麦茶の原料は大麦であり、カテキンを含みません。麦茶を飲んでもカテキンの効果を得られないことに注意しましょう。

お茶と血糖値の関係は?実験はある?

お茶は、毎日の水分補給やリラックスタイムのお供になる身近な飲み物です。そのお茶が血糖値の改善に効果的であるとわかれば、より積極的に生活へ取り入れようと思いますよね。ここからはお茶と血糖値の関係について、実験を交えながら解説します。

お茶と血糖値の関係は?

お茶は糖質をほぼ含まないため、血糖値を上げる作用がありません。反対に、お茶に含まれるカテキンやテアフラビンなどのポリフェノールの働きにより、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。カテキンを含まない麦茶も、動脈硬化や合併症の予防に役立つでしょう。

種類飲んだときの血糖値の変化
麦茶糖質をほぼ含まないため、血糖値を上げる作用はほとんどありません。カテキンを含まないお茶であり、血糖値の上昇を抑制する効果は見込めないものの、動脈硬化や合併症の予防に効果が期待できます。
緑茶糖質をほぼ含まないため、血糖値を上げる作用はほとんどありません。茶葉に含まれるカテキンは、糖質の吸収スピードを遅らせます。したがって、食後血糖値の上昇が緩やかになる効果が期待できるでしょう。
ほうじ茶糖質をほぼ含まないため、血糖値を上げる作用はほとんどありません。メラノイジンによる血糖値を下げるホルモンの分泌を促進する作用や、カテキンによる糖質の吸収スピードを遅らせる作用により、食後血糖値の上昇が抑えられるでしょう。
紅茶糖質をほぼ含まないため、血糖値を上げる作用はほとんどありません。テアフラビンやカテキンによる糖質の吸収を遅らせる作用により、食後血糖値の上昇が抑えられるでしょう。

お茶は糖質をほぼ含まない飲み物ですが、飲み方によっては血糖値に影響を与えます。砂糖やミルクを加えた紅茶を飲むと、血糖値は上がります。一部の地域では麦茶に砂糖を入れる風習がありますが、やはり血糖値が上昇するため、糖尿病の方は何も加えていないお茶を飲みましょう。

お茶と血糖値の関係を表す実験はある?

お茶と血糖値の関係を示した実験を、ひとつ紹介します。被験者に1日目は糖類のみ、2日目は茶カテキンを与えた30分後に糖類を与えて、それぞれ血糖値を測定しました。すると茶カテキンを与えた2日目の方が、被験者の血糖値の上昇は抑制されていました。

糖類は消化酵素の働きによって消化吸収しやすい形に分解されますが、カテキンにはその消化酵素の働きを阻害する作用があることがわかっています。カテキンの影響で糖類の消化が進みにくくなり、糖質の吸収が遅くなるため、血糖値の上昇が抑制されたと考えられます。

紅茶の成分であるテアフラビンは、茶葉に含まれる酵素の働きによりカテキンが変化したもの。したがってカテキン同様に血糖値への効果が見込めます。さらにどちらの成分も、高血圧や血中脂質の改善効果が期待できるため、好みに合わせて緑茶と紅茶を選択するとよいでしょう。

参照:茶カテキン類の機能性とそれらの応用例│日本食品保蔵科学会誌

糖尿病患者はお茶をいつ飲むのがいい?

食事の前にお茶を飲むと、食後血糖値の上昇を効果的に抑えられます。お茶に含まれるカテキンやテアフラビンは、糖質の吸収を妨げることで血糖値の上昇を抑制します。ご飯やパン、麺類など糖質が多いものを食べる前にお茶を飲めば、その効果を効率よく得られるでしょう。

カテキンの血中濃度はお茶を飲んだ1〜2時間後にピークを迎え、徐々に減少します。このようにカテキンは体内に蓄積されないため、血糖値への効果を期待するなら、食事のたびにお茶を飲むようにしましょう。食前だけではなく、食事中の摂取も効果的です。

ただし緑茶、ほうじ茶、紅茶はカフェインを含むことに注意しましょう。カフェインには覚醒作用があり、摂り過ぎるとめまい・震え・不眠などの症状が現れます。日常の水分補給にはカフェインを含まない麦茶を利用し、夜はカフェインを含むお茶の摂取を控えるとよいでしょう。

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まとめ:お茶は糖尿病にいいのか?【麦茶・緑茶・ほうじ茶・紅茶】

いかがでしたでしょうか。糖尿病とお茶の関係性について紹介してきました。

お茶には、糖尿病の改善に効果が期待できる成分が豊富に含まれるため、糖尿病に良い飲み物と言えます。食前に飲むと血糖値の上昇を抑えることができるので効果的です。

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