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野菜ジュースは糖尿病に良い?血糖値への影響は?食後に飲むべき?

糖尿病患者にとって野菜ジュースを普段の食事と一緒に摂取してもよいのか気になりませんか。また、野菜ジュースを飲むときに血糖値へどのような影響を与えるのかも気になりますよね。

この記事を見ることで、糖尿病と野菜ジュースの関係性や飲んだときにどのような効果があるのか、他にも血糖値に与える影響などが分かります。

この記事の内容をまとめると

  • 野菜ジュースは、糖尿病の悪化を防ぐ食物繊維が含まれていないため、あまり糖尿病に良い飲み物とは言えません。
  • 一般的な野菜ジュースに含まれる糖質は9g程度、濃厚なものだと16gほど含まれる。

この記事の執筆者

執筆者 いしもと めぐみ

管理栄養士、食育栄養インストラクター、NPO日本食育インストラクター2級。食材、調理、栄養、健康を得意としており、料理レシピ作成にも携わる。

目次

野菜ジュースは糖尿病に良い?悪い?

野菜ジュースは、糖尿病に良い飲み物とはいえません。野菜ジュースには、糖尿病の悪化を防ぐ食物繊維がほとんど含まれないためです。さらに果物を使用している野菜ジュースは糖質が多くなります。血糖値の上昇に加えて、飲み過ぎによる肥満も懸念されるでしょう。

食物繊維には糖質の吸収を遅らせて、血糖値の上昇を緩やかにする作用があります。野菜ジュースは野菜の搾り汁を使用しており、固形成分である食物繊維をほぼ含みません。食物繊維を摂取できないうえに糖質が多いため、野菜ジュースを飲むと血糖値が上がりやすくなります。

さらに食塩を添加した野菜ジュースに注意しましょう。糖尿病の方によく見られる高血圧は、食塩の過剰摂取で悪化します。糖尿病と高血圧を併発すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。高血圧を防ぐために、食塩入りの野菜ジュースは避けましょう。

野菜ジュースの糖質は?カゴメや伊藤園の野菜ジュースの糖質は?

健康的な飲み物に思える野菜ジュースは意外にも糖質が多く、糖尿病の方は注意が必要です。野菜ジュースに含まれる糖質量を知っていれば、飲む量を減らしたり、水やお茶に代えたりと行動できるでしょう。ここからは、野菜ジュースの糖質量について解説します。

野菜ジュースの糖質は?

一般的な野菜ジュース200mlに含まれる糖質は約9gです。さらに、1日の摂取推奨量である野菜350gを200mlに凝縮している濃厚な野菜ジュースは、約16gの糖質を含みます。糖質量は商品により異なるため、包装に記載されている表示を確認しましょう。

ご飯1膳(150g)の糖質は約56gです。1日分の野菜を凝縮した野菜ジュースであれば、200ml飲むだけでご飯を3分の1膳程度食べたのとほぼ同じ量の糖質を摂取することになります。ご飯とは異なり体への吸収が速く、血糖値が上昇しやすことにも注意しましょう。

また一般的な野菜ジュース200mlには約40kcal、1日分の野菜を凝縮した野菜ジュースには約70kcalのエネルギーが含まれています。糖尿病の悪化につながる肥満を防ぐために、野菜ジュースを1日に何杯も飲むことは避けてください。

カゴメや伊藤園の野菜ジュースの糖質は?

食品・清涼飲料メーカーのカゴメや伊藤園では、数多くの野菜ジュースを取り扱っています。カゴメの「野菜一日これ一本」200mlに含まれる糖質は12.6gです。伊藤園の「1日分の野菜」200mlには14.2gの糖質が含まれています。

どちらの商品も、1パック200mlで1日の摂取目標量である野菜350gを摂れると謳っています。不足しがちなビタミンやミネラルの補給には役立ちますが、糖質は多めです。糖尿病の方が1日に何本も摂取したり、連日飲んだりすることは避けましょう。

伊藤園などのメーカーから、食物繊維の一種である「難消化性デキストリン」を添加した野菜ジュースが販売されています。食後の血糖値の上昇を抑えると表示されていますが、健康な人を対象にした効果です。糖尿病でも同じ効果が期待できるとは限らないことに注意しましょう。

野菜ジュースが血糖値に与える影響は?実験はある?

野菜ジュースの糖質は意外に多いことがわかりました。さらに野菜ジュースと血糖値の関係について詳しく把握していれば、野菜ジュースを飲み過ぎて糖尿病を悪化させるようなことにはならないでしょう。ここからは、野菜ジュースが血糖値に与える影響について解説します。

野菜ジュースが血糖値に与える影響は?

野菜ジュースを飲むと、野菜や果物由来の糖質により血糖値が上がりやすくなります。野菜や果物の搾り汁しか含まれないため、食物繊維による血糖値の上昇抑制効果は期待できません。液体は体への吸収が早く、血糖値が急上昇しやすいことにも注意しましょう。

野菜を食べるには咀嚼(そしゃく)が必要です。咀嚼された野菜は少しずつ胃に送られて、胃から腸へとゆっくり移動することから、腸での吸収スピードも遅くなります。しかし野菜ジュースは胃や腸をすみやかに通過して体に吸収されるため、血糖値が急上昇してしまうのです。

果物を加えて、飲みやすく味を整えた野菜ジュースも市販されていますが、糖質が多いことに注意してください。糖尿病の方が飲む場合は、野菜を中心に使用している野菜ジュースがよいでしょう。包装に記載されている原材料や糖質量を比較して、商品を選んでください。

野菜ジュースと血糖値の関係を表す実験はある?

糖尿病患者を対象に、米飯を食べる30分前に野菜ジュースを飲む場合と、米飯を食べた直後に飲む場合で血糖値の変化を調べた実験があります。結果は、食前の野菜ジュース摂取により食後血糖値の上昇が抑えられた人がいれば、両方のケースで血糖値が同程度に上昇した人もいました。

食前に野菜ジュースを飲んで血糖値の上昇が抑えられたのは、野菜ジュースの糖質により、血糖値を低下させるホルモンの分泌が促進されたためと考えられています。しかし効果がみられない被験者もいることから、すべての糖尿病患者に食前の野菜ジュース摂取が有効であるとはいえないでしょう。

食物繊維を含む食品から食べはじめて食後血糖値の上昇を抑える「ベジタブルファースト」は、糖尿病でも効果があります。しかし野菜ジュースには食物繊維の効果が期待できません。糖尿病の方が食後血糖値の上昇を抑えるなら、野菜そのものを食べる方がよいでしょう。

野菜ジュースは食後に飲むべき?食前に飲むべき?

糖尿病の方が野菜ジュースを飲む場合は、食後の摂取がおすすめです。食前に野菜ジュースを飲むと、血糖値が急上昇するおそれがあります。しかし食後であれば、食事中に摂取した食物繊維やたんぱく質などの作用により、血糖値の上昇がある程度抑えられるでしょう。

前述の通り、食物繊維は血糖値の上昇抑制に有効です。さらにたんぱく質を摂取すると、「インクレチン」というホルモンが分泌されます。インクレチンは血糖値を下げるホルモンの分泌を促したり、胃の運動を抑えたりすることで、食後血糖値の上昇を緩やかにします。

野菜ジュースには食物繊維がほぼ含まれません。さらに、加工時に加熱されて熱に弱いビタミン類が減少しており、野菜ジュースは通常の野菜よりも栄養価が低下しています。野菜の栄養を摂取したい場合は、野菜ジュースを飲むのではなく野菜を食べましょう。

糖尿病患者におすすめの野菜ジュースの飲み方は?

糖質が少ない野菜ジュースを食後に飲むと、血糖値への影響を抑えられるでしょう。トマトを中心に使用した野菜ジュースは、糖質の量が比較的控えめです。糖質オフの野菜ジュースの利用もおすすめします。

糖質オフの野菜ジュース200mlには、3〜4g程度しか糖質が含まれていません。トマトを100%使用したジュース200mlに含まれる糖質は約7gです。トマトを主体にした野菜ジュースも糖質が少なめであるため、商品を選ぶ際の基準にしましょう。

ただし、トマトジュースには食塩を添加しているものがあることに注意してください。また糖質が少ないとはいえ、野菜ジュースは血糖値を上げる飲み物です。栄養摂取のサポートに利用する程度にとどめて、喉の渇きを癒すために大量に飲むことは避けましょう。

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まとめ:野菜ジュースは糖尿病に良い?悪い?血糖値への影響は?おすすめのレシピも紹介!

いかがでしたでしょうか。糖尿病と野菜ジュースの関係性について紹介してきました。

野菜ジュースは、糖尿病の悪化を防ぐ食物繊維が含まれていないため、あまり糖尿病に良い飲み物とは言えません。一般的な野菜ジュースに含まれる糖質は9g程度、濃厚なものだと16gほど含まれる。

糖尿病に対して不安がある場合、早めに診断を受けて対応することが大事です。もし、入院費や手術費に不安がある場合は、糖尿病保険への加入がおすすめです。下記で糖尿病保険を紹介しているので、興味があればクリックしてチェックしてみましょう。

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