糖尿病になると現れる症状
性別で変わる糖尿病の症状
男性
基本的には、男性の方が糖尿病になりやすいと言われています。「20歳以上の糖尿病が強く疑われる者」のデータによると、男性は19.7%、女性は10.8%となっています。
発症しやすい糖尿病の種類
一型糖尿病
二型糖尿病
糖尿病で男性に現れる前兆のサイン
- 疲れやすく、やる気がでない
- すぐイライラする
- 頭がぼーっとする
- 太る
- 濃い味付けにしたくなる
- 視力が落ちる
- 視界が霞む
- 皮膚の傷やニキビが治りにくい
- 足に痺れやむくみが起こる
- 夜トイレに行くことが何度もある
- 性機能に問題がある(ED)
参照:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf
参照:https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/diabetes-symptoms-male/
女性
女性も男性同様に「一型糖尿病」、「二型糖尿病」を発症する可能性はありますが、女性の場合は、母子ともに高血糖になる、「妊娠糖尿病」を発症する可能性があります。
発症しやすい糖尿病の種類
妊娠糖尿病
糖尿病で女性に現れる前兆のサイン
- 視界が霞む
- 立ちくらみ
- 全身の倦怠感、疲労感
- 喉が渇いて沢山の水がほしくなる
- 手足のしびれ、冷え、むくみ
- 皮膚のかゆみ、乾燥
- やけどの痛みを感じにくい
- 食べているのに痩せる
- 急に太ってきた
- 何度もトイレにいく
- 残尿感
- 尿の臭いが気になる
体の部位ごとに現れる症状をチェックする
足
糖尿病の合併症の一つに「糖尿病足病変」があることから、糖尿病の症状が足に現れることがしばしばあります。神経障害によって痛みを感じにくくなっている場合もあるため、気づかずに進行してしまい重症化することもあります。
糖尿病で足に現れるサイン
- 足先に痺れや痛みがある
- 足先がジンジン(ピリピリ)する
- 足の感覚が鈍い
- 足がつる
- 小さな傷でも治りにくい
- 足に感染症などがある(水虫など)
- 足の皮膚が赤くなる、腫れている
- 足の皮膚が乾燥している
- 爪が変形、変色している
手
糖尿病では、足に症状が多く現れやすいですが、足同様に手にも症状が現れます。比較的、現れる症状は足のものと近いので、症状が現れ始めたらできるだけ早い対処を心がけましょう。手だけではなく、腕に症状が現れる場合があります。
糖尿病で手に現れるサイン
- 手に痺れや痛みがある
- 手がジンジン(ピリピリ)する
- 小さな傷でも治りにくい
目
糖尿病の三大合併症の一つに「糖尿病網膜症」があることから、糖尿病の症状として目に現れることもあります。「糖尿病網膜症」は、気づかないうちに進行してしまうことがあるので些細な症状であっても気づいたら診断を受けることを推奨します。
糖尿病で目に現れるサイン
- 視力が落ちる
- 視界が霞む
- ピントが合わない
- 視界が白っぽくなる
- 目が乾きやすい
- 目に痛みを感じる
参照:https://www.club-dm.jp/complications-and-comorbidity/complications/three-major-retinopathy.html
体の部位ごとに現れる症状についての記事
糖尿病になると現れる症状
頻尿
糖尿病になると血液中のブドウ糖が多くなり、その濃度を下げるために体が水を欲するようになります。その結果、頻尿になりやすくなります。
空腹感
糖尿病になるとインスリンが過剰に分泌されることもあり、血糖値が一時的に下がってしまうことがあります。その結果、空腹感を感じやすくなります。
体重減少
糖尿病でインスリンの働きが低下し、摂取したブドウ糖をエネルギーとして活用できなくなります。体の脂肪や筋肉を分解し、体重が減少することがあります。
糖尿病になると現れる症状についての記事
糖尿病の合併症から症状を考える
糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は、糖尿病によって目の中の網膜が障害を受ける病気です。高血糖が続くと、網膜の細い血管も損傷を受けることで発症します。成人が失明する原因の中ではトップの理由となります。
末期化した際の症状
- 視力低下
- 飛蚊症
- 失明
- 網膜剥離
- 緑内障
参照:https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=49
参照:https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/diabetic_retinopathy/index.jsp
糖尿病腎症
糖尿病腎症は、高血糖によって腎臓の機能が低下する病気です。ろ過の機能を果たす糸球体の機能が低下し、身体に必要なタンパク質なども尿と一緒に排出されます。タンパク質が減少し、むくんだり、疲れやすくなります。
末期化した際の症状
- 腎不全
- 尿毒症
参照:https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/diabetic_nephropathy/
糖尿病性神経障害
糖尿病性神経障害は、高血糖によって全身の神経に障害が起きる病気です。糖尿病性神経障害は、内臓の働きの神経に影響する「自律神経障害」と手足の感覚の神経に影響する「感覚・運動神経障害」に分かれます。
自律神経障害による症状
- 立ちくらみ
- 排尿障害
- 下痢
- 便秘
- 勃起障害
感覚・運動神経障害による症状
- 足のしびれ、冷え、つり
- 足の冷え
- 足のつり(こむらがえり)
参照:https://www.club-dm.jp/complications-and-comorbidity/complications/three-major-neuropathy.html