この記事を見ているあなたは、血糖値が200を超えるとどうなるか気になっていことかと思います。また、血糖値が300以上だと入院も必要になるのか気になるところだと思います。
この記事を読むことで、血糖値が200以上、300以上の場合にどのような症状が出るか、また必要な対処が分かります。血糖値の高さに不安を抱えている方におすすめの記事です。
この記事の内容をまとめると
- 食後すぐはともかく、食事から2時間経っても血糖値が200mg/dL以上あるなら、それは糖尿病を疑われる数値。
- 血糖値を下げる方法として経口薬や注射薬が用いられることもありますが、その場合でも食事・運動などの生活習慣を改めることが非常に重要になる。
- 血糖値があまりに高いと意識障害を起こす危険性が出てくるため、目安として血糖値500mg/dL近くになると即入院となる可能性がある。
この記事の執筆者

執筆者 関野みき
SEOを意識した健康・美容・フィットネス・エンタメ・スポーツなどの記事を数多く執筆した経験あり。保険会社の帳票作成システムの開発経験があり。
血糖値の正常範囲と異常値
血糖値は、私たちの体がエネルギーを得るために使うブドウ糖の濃度を測る重要な指標です。健康な人の場合、血糖値は以下の範囲に収まることが一般的です。
- 空腹時血糖値:70–99mg/dL
- 食後2時間血糖値:140mg/dL未満
一方で、これを超える値は異常とされ、高血糖や糖尿病の可能性があります。
血糖値200mg/dLの場合
血糖値が200mg/dLに達すると、体内で血糖値を正常に保つメカニズムが十分に機能していない可能性があります。食後であれば一時的な上昇として許容されることもありますが、空腹時血糖値が200mg/dL以上の場合は注意が必要です。
血糖値300mg/dLの場合
血糖値が300mg/dLを超えると、糖尿病性昏睡(ケトアシドーシス)のリスクが高まります。この状態は命に関わるため、速やかな医療機関での受診が求められます。
血糖値200mg/dLのリスクと現れる症状
血糖値200mg/dLは高血糖と呼ばれる状態ですが、糖尿病の状態としてどの程度の危機感を持つべきなのでしょうか。糖尿病について適切に対処できるよう、この項では血糖値200mg/dLのとき体の中はどのようになっているか、またどのような自覚症状が出るかを解説していきます。
血糖値200mg/dLのリスク
食後すぐはともかく、食事から2時間経っても血糖値が200mg/dL以上あるなら、それは糖尿病を疑われる数値です。健康な人の血糖値はいつでも70mg/dL~140mg/dLの範囲に収まり、食後についても2時間以内には基準値に戻ります。ただ、血糖値200mg/dL前後ではまだ自覚症状は出ないでしょう。そのため健康診断などで判明するまで気づかない人がほとんどです。
とはいえ、自覚症状がなければ大丈夫というわけではありません。高血糖状態が続くと細胞から活性酸素が発生して全身の血管を傷つけます。その結果、神経・腎臓・網膜などが障害されて合併症を発症し、場合によっては足の切断や人工透析、失明といった事態に発展することもあるのです。また、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。
血糖値が200の場合に下げる効果的な方法
血糖値を下げる方法として経口薬や注射薬が用いられることもありますが、その場合でも食事・運動などの生活習慣を改めることが非常に重要になります。もっとも簡単に始められる血糖値対策は、食べ方に気をつけることです。
たとえば早食いを避けたり、血糖値が上がりやすい炭水化物を食事の後半で食べたりするだけでも、血糖値の急上昇を防げます。また食物繊維には血糖値の上昇を緩やかにする効果があるため、野菜を多めに食べるのも有効です。同時に運動習慣をつけることも重要になります。特に血糖値が上昇する食後1時間〜2時間以内の運動は、血液中のブドウ糖を消費して血糖値の上昇を抑えるのに効果的です。
血糖値300以上は入院が必要?どのような治療が必要になる?
血糖値が200mg/dLでも合併症の危険性があると知って、血糖値300mg/dL以上ではどうなってしまうのかと不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。そんな不安を解消するため、この項では入院が必要となる血糖値の基準や高血糖の具体的な治療方法について解説していきます。
血糖値300以上は入院が必要?
血糖値300mg/dLというのは高い数値ではあるものの、それだけで即入院となるレベルではありません。しかし血糖値が300mg/dL前後を推移するようになると、糖尿病の中期症状である口渇・多飲・多尿・倦怠感・体重減少などの自覚症状が出始めます。
このような自覚症状が出た場合は、医療機関の受診が必要です。治療を開始すれば、基本的に自覚症状は短期間で出なくなります。ただ、自覚症状がなくなることと治療が不要になることはイコールではありません。自覚症状がないとつい気が緩みがちになりますが、自己判断で治療を中止しないようにしましょう。
参照:糖尿病お助け隊
血糖値300以上の場合にどのような治療が必要になる?
糖尿病の初期段階であれば食事療法・運動療法のみで対処できることも少なくないですが、血糖値300mg/dLのレベルになると薬物治療は避けられません。場合によりインスリン注射が必要になることもあります。
インスリン注射については糖尿病の末期患者が使うものというイメージを持っている人もいますが、必ずしもそうではありません。最近では早めにインスリン療法を取り入れることで膵臓を休ませる治療が効果的であることがわかっています。多くの2型糖尿病患者さんにとって、インスリン注射は血糖コントロールが軌道にのれば離脱できるものなのです。ただ、いずれにしても早めに治療を開始することが重要になります。
参照:糖尿病お助け隊
高血糖の原因
血糖値が高くなる原因にはさまざまな要因があります。主なものを以下に挙げます。
1. 食事の影響
炭水化物や糖分を多く含む食事を摂取すると、血糖値が急激に上昇することがあります。また、食後に体が血糖値を下げるインスリンを適切に分泌できない場合も高血糖を引き起こします。
2. ストレス
精神的・身体的なストレスがかかると、ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリン)が分泌され、血糖値が上がりやすくなります。
ストレスを感じたときに分泌されるアドレナリンやコルチゾールといったホルモンは、血圧や血糖値を上げる効果があります。コルチゾールは抗ストレス作用があるため人にとって必要なホルモンではありますが、糖尿病の悪化の原因にもなるのです。
またストレスを受け続けるとインスリンに対する感受性が鈍り、血糖値が下がりにくくなるといわれています。人によってはストレスが原因で暴飲暴食にはしり、糖尿病を悪化させてしまうこともあるでしょう。
3. 運動不足
運動が不足すると、体が糖をエネルギーとして効果的に消費できず、血糖値が上がりやすくなります。
4. 病気や薬の影響
感染症や炎症、特定の薬剤(ステロイドなど)の使用も血糖値を上昇させることがあります。
具体的な対処法
高血糖をコントロールするためには、日常生活の中で次のような対策を取ることが効果的です。
1. 食事療法
- 低GI食品を選ぶ:白米やパンよりも玄米や全粒粉パンを選びましょう。
- バランスの取れた食事:野菜やタンパク質を中心にした食事で血糖値の急上昇を防ぎます。
2. 運動療法
- 有酸素運動:ウォーキングやサイクリングなど、軽い有酸素運動を1日30分程度行うことで血糖値が下がりやすくなります。
- 筋力トレーニング:筋肉量を増やすことで、糖を消費しやすい体質に改善できます。
3. 薬物療法
- 医師の指示に従う:糖尿病薬やインスリン治療を受けている場合、用法・用量を守ることが大切です。
医療機関への受診の目安
血糖値が異常に高い場合、医療機関への受診が必要となることがあります。以下は目安となる状況です。
1. 空腹時血糖値が200mg/dL以上
空腹時の血糖値が200mg/dLを超える場合は、糖尿病が疑われますので、速やかに医師の診断を受けましょう。
2. 血糖値が300mg/dL以上
血糖値が300mg/dL以上の場合は、緊急性が高い状態です。特に以下の症状が見られる場合は、直ちに病院を受診してください。
- 強い口渇
- 頻尿
- 吐き気や嘔吐
- 意識障害
3. 体調不良を伴う場合
血糖値が基準を超えているだけでなく、疲労感や倦怠感、集中力の低下などが見られる場合も受診を検討してください。
適切な診断と治療を受けることで、血糖値をコントロールし、合併症のリスクを下げることが可能です。
空腹時の血糖値、食後の血糖値で入院が必要になるレベルは?
糖尿病患者さんが治療目標を立てたり入院を回避したりするためには、入院レベルの血糖値がいくつぐらいなのか把握しておく必要があります。そこでこの項では、空腹時および食後の血糖値の入院基準について解説していきます。
空腹時の血糖値で入院が必要になるレベルは?
糖尿病の病状は空腹時の血糖値だけで判断できるものではなく、空腹時血糖がいくつであれば入院レベルと言い切ることはできません。しかし血糖値があまりに高いと意識障害を起こす危険性が出てくるため、目安として血糖値500mg/dL近くになると即入院となる可能性があるでしょう。
健康な人の空腹時血糖は大体70mg/dL~90mg/dLの範囲内であり、糖尿病が疑われる空腹時血糖は126mg/dL以上です。ただ、空腹時血糖は100mg/dL程度なのに食後の血糖値だけ200mg/dL〜300mg/dLという人もいます。このような状態を食後高血糖(隠れ糖尿病)といい、空腹時血糖を調べる健康診断では気づかれないことも珍しくありません。
参照:血糖値とは?血糖値が高いときの原因・症状について解説│赤羽もりクリニック
食後の血糖値で入院が必要になるレベルは?
糖尿病と一口にいっても状態はひとりひとり異なるため、食後の血糖値についてもいくつ以上が入院レベルと断言はできません。しかし、先述したとおり血糖値が500mg/dL以上になると意識障害を招く可能性がでてくるため、即入院となることもあるでしょう。
また血糖値が500mg/dLまでいかなくても、次のようなケースでは入院が必要になります。
- 糖尿病患者さんの認識不足・知識不足を解消するための教育入院
- 合併症や臓器へのダメージを把握するための検査入院
- 急性合併症の発症による緊急を要する治療入院
参照:血糖値とは?血糖値が高いときの原因・症状について解説│赤羽もりクリニック
糖尿病による入院が保険適用になる保険ランキング2選【徹底比較】

糖尿病有病者向け歯周病保障付医療保険「エクセルエイド」
あんしん少額短期保険株式会社
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- 糖尿病の治療中でも加入できる医療保険
- 糖尿病以外の入院・手術も保障される
- 対象年齢は0歳3ヶ月〜満89歳まで
- 治療中の糖尿病または糖尿病に起因する病気を保障

SBIいきいき少短の持病がある人の医療保険
SBIいきいき少額短期保険株式会社
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- 糖尿病の治療中でも加入できる
- 84歳まで申し込み可能
- 持病や手術歴があってもお申し込み可能
まとめ:血糖値200はやばい?症状は?300以上は入院が必要になる?
いかがでしたでしょうか。血糖値が200以上の場合について紹介してきました。この記事のまとめはこちらです。
食後すぐはともかく、食事から2時間経っても血糖値が200mg/dL以上あるなら、それは糖尿病を疑われる数値。血糖値を下げる方法として経口薬や注射薬が用いられることもありますが、その場合でも食事・運動などの生活習慣を改めることが非常に重要になる。血糖値があまりに高いと意識障害を起こす危険性が出てくるため、目安として血糖値500mg/dL近くになると即入院となる可能性がある。
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