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1型糖尿病は保険適用される?補助金は?医療費が免除されることは?

1型糖尿病派保険適用される?

この記事を見ているあなたは、1型糖尿病が保険適用されるのか気になったのではありませんか。また、1型糖尿病の医療費や補助金についても気になるところだと思います。

この記事を見ることで、1型糖尿病が保険適用されるのかが分かります。1型糖尿病に対して不安を抱えている方におすすめの記事です。

この記事の内容をまとめると

  • 1型糖尿病およびその合併症の治療は、基本的に公的医療保険(健康保険)が適用される。民間の医療保険も適用される。
  • 1型糖尿病では、20歳未満の患者さんに限り適用される「小児慢性特定疾患医療費助成制度」と「特別児童扶養手当」という2つの補助金制度を利用できる。
  • 過去5年間に入院した人が直近の入院で支払った金額は、1日あたり平均2万700円。

この記事の執筆者

執筆者 関野みき

SEOを意識した健康・美容・フィットネス・エンタメ・スポーツなどの記事を数多く執筆した経験あり。保険会社の帳票作成システムの開発経験があり。

目次

1型糖尿病は保険適用される?一時金はもらえる?

1型糖尿病になると血糖自己測定やインスリン注射など、さまざまな医療費がコンスタントにかかるため、保険適用されるか否かは非常に重要な問題です。1型糖尿病にまつわるお金の不安を解消するため、この項では1型糖尿病の保険適用基準について解説していきます。

1型糖尿病は保険適用される?

1型糖尿病およびその合併症の治療は、基本的に公的医療保険(健康保険)が適用されます。また血糖自己測定についても、月60回まで保険適用となる2型糖尿病に対し、1型糖尿病では月120回まで保険適用です。

ただ、血糖自己測定を月120回以上おこなう場合の診療報酬点数は1,500点となっており、3割負担で4,500円と決して安くはありません。インスリン注射や検査などの費用を含めると、1ヶ月あたり1万5,000円〜2万円ほどの医療費負担が発生する計算です。

また、1型糖尿病では入院リスクについても考える必要があります。1型糖尿病やその合併症による入院費用も基本的に保険適用されますが、長期入院となることも多いため民間の医療保険などによる備えが重要となるでしょう。

参照:糖尿病になったらいくらかかる?糖尿病ネットワーク

1型糖尿病になると一時金はもらえる?

1型糖尿病を発症したことにより一時金をもらえるような公的制度は、残念ながらありません。1型糖尿病が原因で一時金を受け取れるとすれば、一時金タイプの民間保険に加入している人が入院した場合などに限られるでしょう。

民間の医療保険には入院日数に応じた給付金が支払われる日額タイプと、入院日数にかかわらず一定額が支払われる一時金タイプがあります。最近は医療の進歩や政府の施策により入院期間の短期化が進んでいるため、入院日数が短くてもまとまった額が受け取れる一時金タイプが人気です。

ただ、糖尿病は入院日数が長くなる傾向にあるため、一時金タイプではカバーしきれない可能性も考慮しなければなりません。一時金でもらいたいからと安易に決めず、日額タイプと一時金タイプのメリット・デメリットをしっかり比較したうえで自分のニーズに合う保険を選びましょう。

1型糖尿病に対する補助金はある?

1型糖尿病では、20歳未満の患者さんに限り適用される「小児慢性特定疾患医療費助成制度」と「特別児童扶養手当」という2つの補助金制度を利用できます。

小児慢性特定疾患医療費助成制度

児童の特定疾患について、医療費負担の一部を助成する制度です。対象年齢は18歳未満の児童ですが、引き続き治療が必要な場合は20歳未満まで延長できます。

参照:小児慢性特定疾病医療費助成制度とは│千葉県

特別児童扶養手当

障害をもつ20歳未満の児童を監護・養育している父母等に支給される助成金です。障害の程度で1級または2級として認定されます。支給月額は1級が5万3,700円、2級が3万5,760円です。

なお、1型糖尿病について20歳以降も適用される公的な補助金制度はありません。そのため、医療費負担の問題で20歳になった途端に今までと同じ治療が受けられなくなる人もいます。医療費助成の対象年齢引き上げなど、国への働きかけは幾度もおこなわれていますが、実現には至っていないのが実情です。

参照:特別児童扶養手当について│厚生労働省

1型糖尿病が保険適用になる保険一覧

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1型糖尿病で1ヶ月入院するといくらかかる?免除されることはある?

糖尿病患者さんのなかには、入院となった場合に医療費がいくらぐらいかかるか把握しておきたい人もいるのではないでしょうか。入院費用の相場がわかれば、民間保険の給付金がどのくらい必要かも判断しやすくなります。この項では、1型糖尿病で1ヶ月入院した場合の入院費や、入院時に利用できる社会保障制度について解説していきます。

1型糖尿病で1ヶ月入院するといくらかかる?

1型糖尿病の入院には、インスリン導入や合併症の治療などさまざまなケースがあり、理由によって1ヶ月あたりの入院費用も異なります。そこで、目安として入院全体の自己負担平均額をご紹介します。

公益財団法人生命保険文化センターの調査(令和4年度)によると、過去5年間に入院した人が直近の入院で支払った金額は、1日あたり平均2万700円です。

また、入院費用の分布では1日あたり「1万円~1万5,000円未満」が23.3%と最も多く、次いで「2万円~3万円未満」が16.0%でした。なお、この金額には食事代・差額ベッド代・交通費・パジャマ代・日用品費などを含みます。

つまり、入院1ヶ月の自己負担分は、保険適用外の費用も合わせると30万円以上になると考えておく必要があるでしょう。保険適用分については高額療養費制度(後述)が利用できるとはいえ、糖尿病患者さんの入院リスクが健康な人より高いことは間違いありません。

1型糖尿病の費用が免除されることはある?

1型糖尿病を理由に医療費が全額免除されるような公的制度はありませんが、一部免除される制度として先述した「小児慢性特定疾患医療費助成制度」があります。

また、1型糖尿病に限らず入院費が高額になった場合には、「高額療養費制度」により一部医療費の払い戻しが受けられます。高額療養費制度は、1ヶ月(1日~月末日)の医療費が自己負担限度額を超えた場合に、その超えた分が健康保険より還付される制度です。

高額療養費制度の自己負担限度額は、加入者の所得や年齢により決定されます。たとえば69歳以下で標準報酬月額40万円の人が1ヶ月に30万円の医療費を自己負担した場合、8万7,430円が上限額となり差額の21万2,570円が還付されます。ただし、入院が月をまたぐとそれぞれの月で自己負担限度額までは支払わなければならない点に注意が必要です。

なお、生活保護を受けている人については医療費が全額免除されます。また、地震や豪雨などの甚大な自然災害で災害救助法の指定を受けた地域に在住する人についても、医療費が免除されることがあります。

参照:公的医療保険の「高額療養費制度」って何?│知るぽると

1型糖尿病は難病指定されている?障害者年金はもらえる?

1型糖尿病の患者さんが20歳以降も医療費助成を受けるには、1型糖尿病が難病指定される必要があります。しかし1型糖尿病に難病指定の可能性はあるのでしょうか。この項では、難病指定の要件や障害者年金の受給条件について解説していきます。

1型糖尿病は難病指定されている?

残念ながら1型糖尿病は難病指定されていません。そして今後、難病指定される可能性も低いと考えられます。なぜなら、難病指定されるには次の要件をすべて満たす必要があるからです。

  1. 発病の機構が明らかでない
  2. 治療方法が確立していない
  3. 希少な疾患
  4. 長期の療養を要する
  5. 患者数が一定の人口(全人口の約0.1%程度以下)に達しない
  6. 客観的な診断基準またはそれに準ずるものが成立している

一見すると、1型糖尿病はすべての要件を満たしているように思えます。しかし、1型糖尿病の患者数は約14万人といわれており、全人口の約0.1%(約12万人)を大幅に上回ります。よって、1型糖尿病が新たに難病指定されるのは難しいといえるでしょう。

参照:日本の1型糖尿病の患者数は10〜14万人│糖尿病ネットワーク

1型糖尿病になると障害者年金はもらえる?

現在、1型糖尿病のみで障害基礎年金を受給できる可能性はかなり低くなっていますが、障害厚生年金は受給できることがあります。なぜそのようなことが起きるかというと、障害基礎年金と障害厚生年金の受給要件となる障害等級が異なるためです。

障害基礎年金は、国民年金の加入期間(または20歳前)に初診日がある人が、障害等級1級または2級と認定された場合に受給できます。しかし2016年の障害認定基準改正により、1型糖尿病のみで障害等級2級以上を取得するのは難しくなりました。一方、障害厚生年金については障害等級3級から受給可能です。ただし、障害厚生年金を受給するためには、初診日の時点で厚生年金に加入している必要があります。

このように障害者年金は1型糖尿病の患者さんが公平に恩恵を受けられるものではありません。体の状態が変わったわけではないのに、20歳になった途端に何の助成も受けられなくなる人がたくさんいるのが1型糖尿病の現状なのです。1型糖尿病の患者さんに寄り添った助成制度の整備がおこなわれること、そして1日も早く1型糖尿病の根治が可能になる日が来ることを願ってやみません。

参照:障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額│日本年金機構

1型糖尿病が保険適用になる保険

糖尿病有病者向け歯周病保障付医療保険「エクセルエイド」
あんしん少額短期保険株式会社

糖尿病でも入れる
入院保障
手術保障
死亡保障
  • 糖尿病の治療中でも加入できる医療保険
  • 糖尿病以外の入院・手術も保障される
  • 対象年齢は0歳3ヶ月〜満89歳まで
  • 治療中の糖尿病または糖尿病に起因する病気を保障

まとめ:1型糖尿病は保険適用される?

いかがでしたでしょうか。1型糖尿病は保険適用されるかについて紹介してきました。この記事のまとめはこちらです。

1型糖尿病およびその合併症の治療は、基本的に公的医療保険(健康保険)が適用される。民間の医療保険も適用される。1型糖尿病では、20歳未満の患者さんに限り適用される「小児慢性特定疾患医療費助成制度」と「特別児童扶養手当」という2つの補助金制度を利用できる。過去5年間に入院した人が直近の入院で支払った金額は、1日あたり平均2万700円。

1型糖尿病にかかると今回紹介した治療にお金がかかるのはもちろん、場合によっては入院や手術などを要する場合もあります。そんな際に多額の出費が出てしまう方におすすめなのが糖尿病保険です。気になる方は糖尿病保険の詳細を下記で説明して比較しているのでクリックしてみましょう。

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