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トマトは糖尿病に良い?血糖値への影響は?効果的な食べ方も紹介!

トマトは糖尿病に良い?

糖尿病患者になるとトマトなどを食べても大丈夫なのか気になりませんか。トマトを食べたときに血糖値へどのような影響を与えるのかも気になりますよね。

この記事を見ることで、糖尿病になるとトマトを食べても大丈夫なのか、トマトを食べたときの血糖値への影響も分かります。また、トマトの効果的な食べ方も紹介しています。

この記事の内容をまとめると

  • トマトは、糖尿病の改善に効果が期待できる野菜です。甘みがあるため糖質が気になりますが、実のところトマトに含まれる糖質はあまり多くありません。
  • 大きめのトマト1個(200g)には、7.4gの糖質が含まれています。
  • トマトの食物繊維による血糖値の上昇抑制作用や、リコピンによるインスリン分泌促進作用により、血糖値の改善が見込めるでしょう。

この記事の執筆者

執筆者 いしもと めぐみ

管理栄養士、食育栄養インストラクター、NPO日本食育インストラクター2級。食材、調理、栄養、健康を得意としており、料理レシピ作成にも携わる。

目次

トマトは糖尿病に良い?トマト1個あたりの糖質は?

鮮やかな色と甘酸っぱい味わいが特徴のトマトは、家庭料理はもちろん、外食でもよく登場する食材です。トマトと糖質の関係を理解していなければ、食べ過ぎて糖尿病に悪影響を与えてしまうかもしれません。まずはトマトと糖質、糖尿病の関係について理解しましょう。

トマトは糖尿病に良い?

トマトは、糖尿病の改善に効果が期待できる野菜です。甘みがあるため糖質が気になりますが、実のところトマトに含まれる糖質はあまり多くありません。一方で食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれており、トマトは糖尿病に有効といえます。

トマトに含まれる「食物繊維」は糖質の吸収を遅くして、血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。トマトに豊富な「ビタミンC」は、動脈硬化の予防に役立つ栄養素です。糖尿病患者は動脈硬化のリスクが高まるため、ビタミンCを積極的に摂取しましょう。

トマトなど多くの野菜に含まれる「カリウム」は、体内の不要な塩分を排出して血圧を下げるミネラルです。肥満や、高血糖により血液量が増えるなどの理由で、糖尿病の方は高血圧になる傾向があります。トマトを食べてカリウムを摂取し、血圧を下げましょう。

トマト1個あたりの糖質は?

大きめのトマト1個(200g)には、7.4gの糖質が含まれています。糖質が多い野菜とされるかぼちゃ(200g当たりの糖質34.2g)、とうもろこし(200g当たりの糖質27.6g)と比較すると、トマトに含まれる糖質の量は少ないことがわかります。

スーパーで、通常のトマトよりも甘みが強い「フルーツトマト」を目にすることがあるかもしれません。通常のトマトの糖度は4〜6度程度ですが、フルーツトマトの糖度は8度以上あります。糖度が高まると糖質も増えるため、糖尿病の方はフルーツトマトの摂取に注意が必要です。

トマトの加工品に含まれる100g当たりの糖質も見てみましょう。トマト缶には3.1g、トマトジュースには3.3gの糖質が含まれており、加工品の糖質もあまり多くないことがわかります。しかし、高血圧を引き起こす食塩を含む商品もあるため、摂り過ぎないようにしましょう。

ミニトマトは体に悪い?

ミニトマトは体に悪い、とは一概にいえません。100g当たりの糖質を見ると、通常のトマトは3.7gである一方、ミニトマトは5.8gです。ミニトマトのほうが糖質は多めですが、実は食物繊維やビタミンC、カリウムなどの栄養素も通常のトマトより多く含んでいます。

ミニトマト1個(20〜30g)に含まれる糖質は、1〜2g程度です。もちろん食べ過ぎは糖質の過剰摂取になりますが、適量であれば糖尿病の方が食べても問題ありません。ミニトマトは糖尿病に有益な栄養素を多く含むため、むしろ積極的に食事へ取り入れましょう。

ミニトマトを購入するときは、ヘタをよく見てください。新鮮なミニトマトのヘタは緑色が濃く、ピンと張っています。栄養価は収穫から時間が経つにつれて減少します。ミニトマトの豊富な栄養を無駄なく摂取するなら、できるだけ新鮮なものを選びましょう。

トマトに含まれるリコピンの効果は?加熱するとどうなる?

トマトに含まれるリコピンは、健康に役立つ成分として知られています。リコピンが持つ糖尿病への作用や、効果的な摂取方法を知っていれば、糖尿病の改善にトマトを活かせるでしょう。次は、トマトに豊富なリコピンの効果について解説します。

トマトに含まれるリコピンの効果は?

リコピンは、トマトの鮮やかな赤色のもとになる色素成分です。リコピンには、血糖値を改善する効果があることが判明しています。また強い「抗酸化作用」があることから、動脈硬化を予防する効果も期待できるでしょう。

リコピンには、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の分泌を促す作用があることが示唆されています。リコピンを摂取すると、食欲に関わるホルモン「レプチン」の分泌量が上昇します。レプチンにはインスリン分泌を促進する作用もあるため、血糖値の改善が見込めるでしょう。

糖尿病では高血糖状態が続きます。すると有害物質の「活性酸素」が発生し、血管が傷ついて動脈硬化のリスクが高まります。リコピンが持つ抗酸化作用とは、活性酸素を除去して体を酸化から守る働きのこと。リコピンは血管を保護し、動脈硬化を予防する成分といえます。

リコピンを加熱するとどうなる?

リコピンは、加熱すると体への吸収率が高まります。トマトをすりつぶしたりミキサーにかけたりする方法も、吸収率アップに有効です。トマトのリコピンを効率的に摂取するなら、トマト煮込みなどのトマトを加熱調理した料理や、トマトジュースがおすすめです。

リコピンは、細胞壁に囲まれたトマトの細胞内に存在しています。トマトを加熱したりすりつぶしたりすると、細胞壁が壊れてリコピンを吸収しやすくなります。また、加熱したりつぶしたりすると一度に多くのトマトを食べられるため、リコピンの摂取量も増えるでしょう。

リコピンは油との相性がよい成分です。そのためトマトと油を一緒に摂取することでも、リコピンの吸収率は高まります。トマトに油を加えて加熱調理するラタトゥイユやトマトソースが、もっとも効率よくリコピンを摂取できるといえるでしょう。

トマトと血糖値の関係は?実験はある?

食物繊維やビタミン、ミネラル、リコピンを含むトマトは、糖尿病に有効であることがわかりました。さらにトマトと血糖値の関係について根拠があると、より納得できますね。ここからは、トマトと血糖値にはどのような関係があるのか、詳しく解説します。

トマトと血糖値の関係は?

トマトは血糖値の上昇を抑える効果がある食材です。トマトには糖質が含まれますが、量はあまり多くありません。さらに、トマトの食物繊維による血糖値の上昇抑制作用や、リコピンによるインスリン分泌促進作用により、血糖値の改善が見込めるでしょう。

食後の血糖値の上昇度を示す指標に「GI値」があります。GI値が高い食品ほど、食後に血糖値が上がりやすくなります。トマトのGI値は30前後であり、ほかの食品と比べてもGI値は低めです。つまり、トマトは血糖値を上げにくい食品であるといえます。

トマトは、糖尿病により発症リスクが高まる疾患の予防にも効果を発揮します。糖尿病では高血圧や動脈硬化のほか、脂質異常症にも注意が必要です。しかしトマトのリコピンには血中コレステロールを減少させる作用があるため、脂質異常症に有効といえるでしょう。

トマトと血糖値の関係を表す実験はある?

トマトと血糖値の関係を示した実験を、ひとつ紹介します。糖尿病患者にトマトジュース200mlを1年間、毎日摂取させて、血糖状態を示す指標であるHbA1cを調べました。すると血中リコピン濃度の上昇に伴い、HbA1cは下がることが判明したのです。

実験開始から1年後には、HbA1cは平均1.3%低下しました。HbA1cが1%低下すると、神経障害や網膜症、腎症など合併症の発症リスクが25%減少するといわれています。この実験から、リコピンの継続的な摂取が血糖値の改善に役立つことがわかりました。

この実験で使用したトマトジュースは、糖類と食塩が無添加のものです。市販のトマトジュースのなかには、糖類と食塩を加えて味を調整しているものがあります。このような商品は糖尿病を悪化させるおそれがあるため、原材料を確認してから飲用しましょう。

トマトを毎日食べ続けた結果どうなる?

トマトを毎日食べ続けると、健康の改善効果が期待できます。前述の実験では、トマトジュースを毎日摂取すると血糖状態が改善されました。トマトの継続的な摂取は血圧や血中コレステロールにも好影響を与えるため、糖尿病とともに発症しやすい疾患にも効果があるでしょう。

トマトには、抗酸化作用がある色素「βカロテン」も多く含まれており、動脈硬化や脂質異常症の予防効果が見込めます。このように、トマトにはさまざまな疾患に有効な成分が含まれています。トマトを毎日の生活に取り入れ、継続的に摂取するようにしましょう。

一方、トマトを食べ過ぎると体が冷えたり、消化不良を起こしたりするおそれがあります。リコピンやβカロテンなどの色素により、手や足の裏が黄色くなる可能性もあるでしょう。栄養の偏りを防ぐためにも、ほかの食品とあわせてバランスよく食べてください。

糖尿病患者におすすめのトマトの効果的な食べ方を紹介

糖尿病の方がトマトを効果的に食べるなら「ラタトゥイユ」がおすすめです。ラタトゥイユとは、南フランスで古くから伝わる野菜の煮込み料理のこと。トマトなどの野菜をオリーブオイルで炒めて調理しているため、糖尿病の改善効果があるリコピンの吸収率が高まるでしょう。

ラタトゥイユにはさまざまな野菜が使われます。加熱するとボリュームが減るため、食物繊維やビタミンを含む野菜をたっぷり摂取できることもメリットです。またオレガノやバジルなどのハーブを効かせると、薄味でもおいしく食べられることから、減塩効果も期待できるでしょう。

ただし脂質の過剰摂取は、肥満や脂質異常症などをまねきます。オリーブオイルに含まれる不飽和脂肪酸にはコレステロールの減少効果がありますが、摂り過ぎは禁物です。脂質の使用は適量にとどめつつ、トマトをおいしく効率的に摂取してください。

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まとめ:トマトは糖尿病に良い?血糖値への影響は?効果的な食べ方も紹介!

いかがでしたでしょうか。糖尿病とトマトの関係性について紹介してきました。

当記事で紹介したように、トマトは、糖尿病の改善に効果が期待できる野菜です。甘みがあるため糖質が気になりますが、実のところトマトに含まれる糖質はあまり多くありません。大きめのトマト1個(200g)には、7.4gの糖質が含まれています。

トマトの食物繊維による血糖値の上昇抑制作用や、リコピンによるインスリン分泌促進作用により、血糖値の改善が見込めるでしょう。

糖尿病に対して不安がある場合、早めに診断を受けて対応することが大事です。もし、入院費や手術費に不安がある場合は、糖尿病保険への加入がおすすめです。下記で糖尿病保険を紹介しているので、興味があればクリックしてチェックしてみましょう。

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