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糖尿病治療薬のオゼンピックは保険適用される?条件は?価格はいくら?

治療薬のオゼンピックは保険適用される?

この記事を見ているあなたは、糖尿病治療薬のオゼンピックが保険適用されるのか気になったのではありませんか。また、オゼンピックが保険適用されるための条件やかかる薬価も気になるところだと思います。

この記事を見ることで、糖尿病治療薬のオゼンピックが保険適用されるのかが分かります。オゼンピックを使用するにあたって不安を抱えている方におすすめの記事です。

この記事の内容をまとめると

  • オゼンピックは、糖尿病治療に対する処方であれば保険適用となる。糖尿病ではない人がオゼンピックの食欲抑制効果を期待してダイエット目的で使用する場合は、保険適用にはならない。
  • 1回の投与量が0.25mgの場合は、1ヶ月あたりの料金が5,500円程度、健康保険適用されると1,650円程度かかる
  • オゼンピックの主な副作用は吐き気、下痢、便秘、低血糖症状、急性膵炎などがある
目次

糖尿病治療薬のオゼンピックは保険適用される?条件は?

オゼンピックは自由診療で使用されることもあるため、自身が使用するときに保険適用されるか心配している糖尿病患者さんもいるのではないでしょうか。いざオゼンピックが必要になってから慌てないためにも、保険適用条件をしっかり把握しておきましょう。

糖尿病治療薬のオゼンピックは保険適用される?

オゼンピックは、糖尿病治療に対する処方であれば保険適用となります。価格が比較的高額な薬ではありますが、保険適用されれば年齢・所得により1~3割負担となるため、費用負担はかなり軽減されるでしょう。

しかし、糖尿病ではない人がオゼンピックの食欲抑制効果を期待してダイエット目的で使用する場合は、保険適用にはなりません。その場合は自由診療での処方となります。

保険適用される場合は全国一律の値段になりますが、自由診療の場合は値段の決定権が医療機関にあります。同じ薬剤の処方を受けても、自由診療では医療機関により価格が異なるということを覚えておきましょう。

糖尿病治療薬のオゼンピックが保険適用されるための条件は?

オゼンピックの適応疾患は2型糖尿病であるため、2型糖尿病の患者さんに対する処方であることが保険適用の条件です。

2型糖尿病でなければ、たとえ高度肥満の人であっても、健康障害を合併している肥満症患者さんであっても保険適用にはなりません。ダイエット効果があるとして多くのダイエット外来で使用されてはいるものの、オゼンピックはあくまでも2型糖尿病の治療薬として承認された薬です。

ただ、肥満症治療のためのGLP-1受容体作動薬がないわけではありません。2023年3月にオゼンピックと同成分(セマグルチド)のGLP-1受容体作動薬「ウゴービ」が、肥満症治療薬として厚生労働省に承認されました。ウゴービ発売後は、BMIや健康状態などの条件を満たす肥満症患者さんであれば、保険診療でセマグルチドの処方を受けられるようになります。

オゼンピックの価格はいくら?1ヶ月あたりの値段は?

オゼンピックの保険適用条件がわかったら、次に気になるのは薬剤自体の価格ではないでしょうか。1ヶ月あたりの費用負担がいくらぐらいになるか知るためにも、この項ではオゼンピックの価格や1ヶ月あたりの使用量について解説していきます。

オゼンピックの価格はいくら?

現在は「オゼンピック皮下注2㎎」の1種類のみが販売されており、価格は次の通りです。

販売名価格
オゼンピック皮下注2mg11,008円/キット

オゼンピックは本体に入っている複数回分(2mg)の薬剤のうち、医師に指示された投与量(0.25mg〜1.0mg)を週1回自己注射します。そのため、1キットが何週間分にあたるかは投与量次第です。

なお、先述したとおりダイエットのために処方されるオゼンピックは、医療機関によって値段が違います。相場としては1キットあたり2万5,000円前後が目安です。

オゼンピックの1ヶ月あたりの値段は?

オゼンピックの1ヶ月あたりの値段は、1回あたりの投与量が何㎎かにより異なります。0.25mgなら2ヶ月に1キット、1.0㎎なら1ヶ月に2キット必要です。

投与量ごとの1ヶ月あたりの値段と、3割負担の金額は次表を参考にしてく
ださい。

1回の投与量1ヶ月あたりの必要キット数1ヶ月あたりの値段3割負担の金額
0.25mg0.5キット5,504円1,650円
0.5mg1キット11,008円3,300円
1.0mg2キット22,016円6,600円

ダイエット目的の場合も、1ヶ月あたりの値段は投与量により変わります。また、自由診療の場合は薬剤の値段が医療機関により異なるだけでなく、診察料や消毒綿などの費用が値段に含まれるか否かもバラバラです。安ければ良いという訳ではありませんが、自由診療で処方を受ける場合は、複数のクリニックを比較して決めると良いでしょう。

オゼンピックとトルリシティの違いは?

オゼンピックとトルリシティは、どちらも週1回自己注射をおこなうタイプのGLP-1受容体作動薬です。2剤の主な違いは次表を参考にしてください。

オゼンピックトルリシティ
有効成分セマグルチドデュラグルチド
半減期145時間(0.5mg)108時間
薬価11,008円/キット2,807円/キット
規格2mg(4週で0.5~2キット)0.75mg(4週で4キット)
体重減少効果高い低い

オゼンピックは体重減少作用や血糖低下作用が強く、肥満の糖尿病患者さんに処方しやすい薬です。肥満の糖尿病患者さんがオゼンピックを使用することで体重が減少し、インスリン導入が不要になることもあります。

ただし、オゼンピックはトルリシティに比べて吐き気・便秘・下痢などの消化器症状が起こりやすい点に注意が必要です。

オゼンピックは販売停止されている?危険性はある?

オゼンピックは2022年3月に1度販売停止となっているため、現在販売されているものに危険性はないのか不安な人もいるでしょう。この項ではオゼンピックが販売停止となった理由や、危険性について解説していきます。安心して使用するためにも、オゼンピックについての理解を深めましょう。

オゼンピックは販売停止されている?

以前販売されていたオゼンピックSDは、アメリカFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)から製造工程に関する指摘を受け、2022年3月頃に出荷調整・停止となりました。しかし、新たな規格となって2022年5月25日から販売を再開しています。

以前のオゼンピックSDは1回使い切りタイプで、0.25㎎・0.5㎎・1.0㎎の3種類がありました。しかし、2022年5月からの新規格では2㎎の1種類のみになり、ダイヤルで投与量を調節して使用するペン型注入器に変更されています。新規格とはいえ海外では以前より使用されていたもので、日本で承認が取れなかったためにこれまで日本独自の規格を採用していました。今回、販売停止を経て海外と同一規格のものが承認され、規格が統一されたかたちです。

新規格のオゼンピックは針が外付けのため、従来の針(29G)より細い32G・34Gといった針が使用可能になりました。初回使用時の空打ちや針を取り付ける手間は増えたものの、使用時の痛みはかなり軽減されたといえるでしょう。

オゼンピックの使用に危険性はある?

販売停止となったオゼンピックSDについては、出荷済みの薬剤の品質や安全性に懸念はないとノボノルディスクファーマ株式会社より発表がありました。新規格のオゼンピックについても海外では以前より使用されていた規格であり、危険性があるとの報告は発売以降ありません。

ただし、使用することで副作用が出る可能性は当然あります。オゼンピックの主な副作用は次のとおりです。

  • 吐き気
  • 下痢
  • 便秘
  • 低血糖症状
  • 急性膵炎

吐き気などの消化器症状は、大抵2~3週間で改善されます。しかし、低血糖症状や急性膵炎については、危険性の高い副作用です。発生の頻度は低いものの、震えやめまい、激しい腹痛・背部痛などにはじゅうぶん注意しましょう。副作用の症状が強い、または治まらないというときは早めに医師に相談することが大切です。

オゼンピックはオンラインでも購入できる?

オンラインで糖尿病の診療をおこなっているクリニックもありますが、糖尿病の治療には検査による病状の把握が必要となります。対面診療を受けずにオゼンピックの処方を受けるのは基本的に難しいでしょう。ただ、以前よりオゼンピックの処方を受けていて、病状が安定している場合はオンライン診療で処方を受けられる可能性があります。

ダイエット目的の処方については、多くのクリニックがオンライン診療を実施しています。ただしオンラインでの購入は、副作用が出ても診てもらえない、解約・返金を拒否されるなどのトラブルが多いのも事実です。オンラインであっても必ず信頼できる医療機関を受診し、薬剤の有効性や副作用に対する対応などの説明を受けて、納得したうえで使用することが大切です。

薬剤がSNS経由で販売されることもあるようですが、そのような手段で購入するのは絶対にやめましょう。

まとめ:糖尿病治療薬のオゼンピックは保険適用される?

いかがでしたでしょうか。糖尿病治療薬のオゼンピックは保険適用されるについて紹介してきました。この記事のまとめはこちらです。

オゼンピックは、糖尿病治療に対する処方であれば保険適用となる。糖尿病ではない人がオゼンピックの食欲抑制効果を期待してダイエット目的で使用する場合は、保険適用にはならない。1回の投与量が0.25mgの場合は、1ヶ月あたりの料金が5,500円程度、健康保険適用されると1,650円程度かかる。主な副作用は吐き気、下痢、便秘、低血糖症状、急性膵炎などがある。

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