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糖尿病の入院期間の平均は?2週間の場合の費用はいくらになる?

糖尿病の入院期間の平均

糖尿病になるとどれくらいの入院期間になるのか気になりませんか。また、糖尿病によって入院した際にどれくらいの費用になるのかも気になりますよね。

この記事を見ることで、糖尿病の入院期間の平均、他にも2週間入院した場合の費用がいくらになるのか分かります。

この記事の内容をまとめると

  • 厚生労働省の患者調査(令和2年)によると、糖尿病の平均入院期間は30.6日です。
  • 教育入院の場合、2週間の入院では、20万円前後の入院費用がかかることも珍しくありません。
目次

糖尿病の入院期間の平均は?重度の場合・緊急入院の場合は?

糖尿病では教育・検査・合併症など、さまざまな理由で入院が必要になることがあります。しかしどのくらいの入院期間を想定しておくべきか、よくわからないという人もいるのではないでしょうか。

そこでこの項では糖尿病全体の平均入院期間について解説していきます。重度の糖尿病や急性合併症による入院期間についても触れているので、参考にしてください。

糖尿病の入院期間の平均は?

厚生労働省の患者調査(令和2年)によると、糖尿病の平均入院期間は30.6日です。入院期間は高齢者ほど長期化しやすい傾向にあり、15歳~34歳が平均11.5日であるのに対し、65歳〜74歳は40.7日、75歳以上では51.1日となっています。

若年者についても血糖コントロールが不良の場合などに、2日~3日の検査入院や1週間〜2週間の教育入院をすすめられることは珍しくありません。

糖尿病による入院は基本的に保険適用ですが、1週間〜2週間の入院でも治療費の負担は少なくないでしょう。安心して治療に専念したい人は、民間保険などで入院の費用負担に備えておくことをおすすめします。

糖尿病が重度の場合の入院期間は?

重度の糖尿病になると合併症が進むため、入院リスクは大幅に増加します。ただ入院期間は合併症の内容や進行度合いによりさまざまで、1週間程度で退院できることもあれば数ヶ月の入院が必要になる場合もあります。

例えば動脈硬化が進んで下肢の血管バイパス手術が必要になった場合の入院期間は、予後や病院の方針にもよりますが術後1週間~2週間程度が目安です。また、糖尿病性神経障害により足の壊疽に気づかず下肢切断に至るようなケースでは、3ヶ月以上の入院が必要になることもあります。

このように重度の糖尿病と一口に言っても入院期間はまちまちですが、重要なのは入院期間が長期化して高額な治療費が必要になる可能性があるという事実です。また退院後もリハビリが必要になるなど、入院費用以外の治療費負担についても念頭に置いておく必要があるでしょう。

糖尿病で緊急入院する場合の期間は?

糖尿病で緊急入院する場合の入院期間は、入院の理由や状態によりさまざまです。たとえば糖尿病ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群などの急性合併症で入院した場合の入院期間は、治療や検査、教育などで2週間~1ヶ月程度が目安になります。

その他に糖尿病の緊急入院で多いのが、重篤な感染症にかかったり慢性合併症が悪化したりするケースです。脳出血や心筋梗塞により救急搬送された場合などは、そのまま数ヶ月間の入院が必要になることもあるでしょう。

また、風邪や下痢などのすぐ治るような病気も油断はできません。シックデイ(体調が悪い日)に血糖値が上がって脱水やケトアシドーシスに発展したり、食事が摂れずに重篤な低血糖に陥ったりして緊急入院が必要になるケースもあります。そのような事態を防ぐためには、主治医とシックデイの対応について話し合うとともに、医療機関に相談するタイミングなどをあらかじめ決めておくことが大切です。

糖尿病の入院費用の平均は?2週間の場合は?

糖尿病患者さんにとって入院期間と同じかそれ以上に気になるのが、入院費用についてではないでしょうか。目安となる金額を知るためにも、この項では糖尿病で入院する場合の費用負担の平均を、2週間・3週間・1ヶ月に分けて解説していきます。

糖尿病で2週間入院する場合の費用の平均は?

入院費用は入院の理由により異なりますが、例えば教育入院の場合、3割負担で1日あたり1万円~1万5,000円程度が目安です。つまり2週間の入院では、20万円前後の入院費用がかかることも珍しくありません。

ただ、仮に入院費用が高額になったとしても保険適用分の治療費については、高額療養費制度の対象となります。高額療養費制度はその月(1日~月末日)の医療費が自己負担限度額を超えた場合に、その超えた分の還付を受けられる制度です。自己負担限度額は年齢や所得により異なります。(具体的な金額は後述)

また、糖尿病やその合併症の治療のために必要だと判断された入院の費用については民間保険でもカバーできます。「あんしん少短」「アクサダイレクト」「SBIいきいき少短」の持病がある人向け商品についても保障が受けられるため、加入している人は問い合わせてみると良いでしょう。

糖尿病で3週間入院する場合の費用の平均は?

糖尿病で3週間入院すると30万円以上の入院費がかかることもありますが、先述したとおり高額療養費制度が利用できます。

ただ、高額療養費制度を利用した場合でも、差額ベッド代や食事代などの保険適用外の費用については全て自費になるため注意しましょう。特に差額ベッド代は金額が大きく、厚生労働省のデータ(令和4年)によると差額ベッド代(1人室~4人室)の全平均は1日6,620円です。しかもかなり地域差があり、東京都では1人室に入る場合に1日2万円近くかかることもあります。これは最も安い秋田県の5~6倍の数字です。

とはいえ、3週間もの入院となると大部屋で過ごすことを苦痛に感じる人も少なくありません。入院時に個室に入りたい場合は、民間保険に加入する際に差額ベッド代も考慮して保障額を決定すると良いでしょう。

糖尿病で1ヶ月入院する場合の費用の平均は?

糖尿病で1ヶ月入院する場合、1日1万円だとしても30万円以上の費用負担が発生する計算ですが、高額療養費制度が利用できる点は変わりません。

ただ、高額療養費制度は1ヶ月(1日~月末日)の自己負担額を上限までとする制度なので、月をまたぐかどうかで費用負担が大きく変わります。例えば自己負担限度額が9万円の場合、9月1日~9月30日に入院して治療費が30万円かかっても自己負担額は9万円です。しかし月をまたいで1ヶ月入院し、9月と10月にそれぞれ15万円かかった場合は、9万円×2ヶ月=18万円の支払いが必要ということになります。

高額療養費の還付は通常3ヶ月程度かかりますが、マイナ受付ができる医療機関では情報提供に同意すれば窓口負担を限度額までに抑えられます。マイナ受付ができない医療機関でも限度額適用認定証を取得すれば窓口負担が限度額までになるため、治療費が高額になりそうなときは利用すると良いでしょう。

糖尿病の入院費用の限度額は?治療費が払えない場合は?

糖尿病による入院に備えるためには、高額療養費制度を利用した場合に自己負担限度額が1ヶ月あたりいくらになるか把握しておくことが大切です。そこでこの項では、所得ごとの自己負担限度額について解説していきます。

高額療養費制度を利用しても治療費が払えない場合の対処法についても触れているので、参考にしてください。

糖尿病の入院費用の限度額は?

高額療養費制度の自己負担上限額は、加入者の年齢や所得により変わります。

<69歳以下の場合>

区分年収ひと月の上限額
約1,160万円~252,600円+(医療費-842,000)×1%
約770万円~約1,160万円167,400円+(医療費-558,000)×1%
約370万円~約770万円80,100円+(医療費-267,000)×1%
~約370万円57,600円
住民税非課税者3,5400円

別の医療機関での自己負担(69歳以上は2万1,000円以上であること)を合算して上限額を超えれば高額療養費の支給対象になります。また、同じ公的医療保険(健康保険)に加入している家族についても記号・番号が同一であれば自己負担額を合算できます。

70歳以上については外来だけの上限額が設けられていたり、別の医療機関での自己負担が金額にかかわらず合算できたりという違いがあります。高額療養費制度の詳細は、厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」を確認してください。

糖尿病の治療費が払えない場合は?

糖尿病の治療費が払えない場合に役立つ制度には、治療費負担を軽減するものや働けない間の収入を助けるものなど、さまざまなものがあります。治療費が払えないかもしれないと不安に感じている人は、どんな制度があるか確認しておきましょう。

  • 付加給付制度(制度の有無は組合による)
    健康保険組合がひと月の自己負担限度額を独自に定める制度
  • 一時負担金減免制度(国保)
    災害・失業などで治療費が払えないとき減免・免除・猶予される制度
  • 高額療養費貸付制度
    高額療養費が還付されるまで、見込み額の一部を無利子で借りられる制度
  • 傷病手当金
    会社員が病気等で働けない間、給与額の約2/3を受け取れる制度
  • 無料低額診療事業
    生活困難者に対し、無料・低額で医療をおこなう事業

加入している公的医療保険により制度の有無や内容は変わります。高額な治療費が必要になっても慌てずに済むよう、自身が加入している公的医療保険にどのような制度・サービスがあるかをしっかり把握しておくことが大切です。また、民間保険も治療費負担を軽減する方法のひとつです。

糖尿病による入院費用が保険適用になる保険ランキング3選【徹底比較】

糖尿病有病者向け歯周病保障付医療保険「エクセルエイド」
あんしん少額短期保険株式会社

糖尿病でも入れる
入院保障
手術保障
死亡保障
  • 糖尿病の治療中でも加入できる医療保険
  • 糖尿病以外の入院・手術も保障される
  • 対象年齢は0歳3ヶ月〜満89歳まで
  • 治療中の糖尿病または糖尿病に起因する病気を保障

アクサのネット完結 はいりやすい医療
アクサ生命保険株式会社

糖尿病でも入れる
入院保障
手術保障
死亡保障
  • 3つの質問項目で入れる医療保険 ※ 特約によっては5つ
  • お手頃な保険料で加入できて一生涯保障
  • 加入後、削除期間なしで満額の保障を受けることが可能
  • 入院の有無に関わらず、手術をしっかりカバー

SBIいきいき少短の持病がある人の医療保険
SBIいきいき少額短期保険株式会社

糖尿病でも入れる
入院保障
手術保障
死亡保障
  • 糖尿病の治療中でも加入できる
  • 84歳まで申し込み可能
  • 持病や手術歴があってもお申し込み可能

まとめ:糖尿病の入院期間の平均は?

いかがでしたでしょうか。糖尿病の入院期間やそこにかかる平均費用について紹介してきました。

当記事で紹介したように、糖尿病の平均入院期間は30.6日と言われています。教育入院の場合、2週間の入院では、20万円前後の入院費用がかかることも珍しくありません。

糖尿病に対して不安がある場合、早めに診断を受けて対応することが大事です。もし、入院費や手術費に不安がある場合は、糖尿病保険への加入がおすすめです。下記で糖尿病保険を紹介しているので、興味があればクリックしてチェックしてみましょう。

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